リハビリって何するんだろう?
リハビリと言われてすぐにピンと来る方もいますが、そうでない方が多いと思います。
そんな方々に少しでも分かりやすく、リハビリって何するんだろう?を紐解いていきたいと思います。
基本的には、物理療法で消炎鎮痛処置をして、痛みが少なく身体が動かしやすくなった所で、徒手治療やストレッチ、運動により痛みの出にくい身体を作っていきます。
リハビリの流れ
まずは診察にて画像検査や問診、整形外科的検査などを踏まえて、医師がリハビリの必要性を判断し、リハビリの処方を出します。
(薬と同じようにリハビリもやはり「医師の処方」ありきなのです)
2.物理療法による消炎鎮痛処置
必要に応じて、ホットパック、電気治療、牽引、超音波、メドマー等の物理療法を行います。筋肉に軽い刺激を加えて痛みを軽減させ、セラピストが触る前により施術しやすい状態を作ります。
3.リハビリ室にて理学療法評価
医師の処方のもとに担当の理学療法士が、現在ある症状や日常生活で困っていることなどを問診していきます。問診では症状に関係のありそうな生活での動作や仕事との関連性、学生さんであれば、部活動の練習の様子や競技のことについてなど、様々なことをうかがい、リハビリの目標を設定していきます。
(こうした問診という会話を通じて患者様と目標を共有したり、患者様がご自身の身体について分かって頂くことができます)
そして、症状の出る動きなどを実際に行ってもらい、動きと症状の関連性を評価していきます。立つこと、歩くことや、野球のピッチャーであれば、投げる様子などを見させていただきます。
(理学療法士は動きの専門家なのです!)
そしてさらに問題のある関節の動きや筋力などを細かにチェックしていき、動きと症状の関連性をより具体的に評価していきます。
(そうした中で患者様へご自身の身体の強みや弱みなどをお伝えしていきます)
理学療法評価によってわかった筋力の弱さや体の固さなどの問題点に対して、ストレッチや関節の動きを促す施術を行い、まずは動くために必要な身体の環境を整えていきます。
ストレッチやマッサージのみで、症状や症状に関連する悪い動きの全てが改善するわけではありません。
動きやすい環境を整えたうえで、正しい動きを身体に学習させていきます。
弱くなっている筋肉の強化や動きの練習など、様々なエクササイズを組み合わせていきます。
こうしたエクササイズを通じて、症状が軽くなり、動きやすくなる、という事を実感していただくことを常に考えてリハビリを提供しております。
さらに重要なのは、ご自宅でも継続してストレッチ等の運動を行って頂くことです。
自宅でおこなって頂きたいエクササイズの説明や症状を悪化させないための生活での工夫などをお伝えさせて頂いております。
いかがでしたでしょうか?
次回からは個別に電気治療ってどんなのだろう?徒手治療ってどんなのだろう?そんな所を掘り下げていこうと思います。
セラピストも増え待ち時間も短縮されていますので、痛みの出にくい身体を作って、ご自身の生活に潤いを!
守山整形外科 PT 村瀬亘彦