ワキ汗に悩む方の新薬!
外用剤『エクロック』が保険適応になりました!
6月に入り汗ばむ季節となってきました。
明るい色のシャツなどを着ている時に、汗染みができて困っている方は少なくないかと思います。
わきの下に原因不明の過剰な発汗が6カ月以上続く場合、原発性腋窩多汗症と診断される可能性があります。
これまでは簡便な治療法がありませんでしたが、この度、原発性腋窩多汗症(脇汗)に対する新薬エクロック®︎ゲルが発売されました。
12歳以上の原発性腋窩多汗症の方に適応があり、用法としては1日1回両脇に塗るだけとなっています。
1本20gで2週間分、薬価は1本4,874円です。
健康保険が適応されますので3割負担の患者さんで1,462円になります。
当院でも処方が可能ですので、脇汗でお困りの方は一度ご相談ください。
院長 後藤悠助
原発性腋窩多汗症の診断基準
以下6項目のうち2項目以上当てはまる場合診断されます。
- 最初の症状が25歳以下であること
- 左右両方で同じように発汗がみられること
- 睡眠中は発汗が止まっていること
- 1週間に1回以上多汗の症状がでること
- 家族にも同じ症状の患者さんがいること
- 脇汗によって日常生活に支障をきたすこと
重症度は以下の①〜④に分類されます。
①発汗は気にならず、日常生活に全く支障がない
②発汗は我慢できるが日常生活に時々支障がある
③発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある
④発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある
重症度3及び4の方がエクロック®ゲルの適応となります。