2021年4月より当院でプラセンタ注射を始めまたした。
プラセンタとはヒトの胎盤から抽出した栄養素や成長因子が豊富に含まれた注射です。当院では商品名ラエンネックを使用しております。
ラエンネックは1959年に稗田健太郎博士が胎盤から抽出開発し、肝硬変の治療薬として保険診療で認可されたものです。肝細胞の機能回復以外にも、①成長ホルモンの分泌促進　②神経細胞の成長因子活性化　③活性酸素除去による老化防止効果　などがあると言われています。

これまでに疲労回復、美容効果、不眠症、血行促進、冷え性、抗アレルギー作用、更年期障害などへの効果が報告されています。筋肉注射で投与し最初は週1回を1～2か月程度で、その後は2～4週に1回を維持療法として使用します。しっかりと効果を求める場合には１回に２本程度のプラセンタ注射をお勧めさせて頂いております。

注意点としてヒト由来の製剤であるためプラセンタ注射後は献血ができなくなります。未知の感染症などのリスクはゼロではないからです。ただプラセンタはこれまで４０年以上にわたって肝障害に対する保険診療で使用されておりますが、一度も感染症の報告はありません。

ご希望の方は診察時もしくはスタッフまでお気軽にお声かけ下さい